店頭取引の差金決済取引(CFD)は通常、次の3つあるモデルのどれかを使用しています: ダイレクト・マーケットアクセス(DMA)モデル、エージェンシーブローカーモデル、マーケットメーカーモデル。
IBでは3つの中でも一番透明性の高いものとされるDMAモデルを使用しています。このモデルを使用する場合、プロバイダーは原資産の実際の取引所でCFD注文をすぐにヘッジし、ヘッジ価格でCFDが約定されます。これは価格の透明性を強化することを目的とし、プロバイダーへの報酬はマークアップやマークダウンではなく、通常、手数料のみに基づくものとなります。
DMAモデルを使用する場合、プロ志向のお客様は株式取引同様に、取引所ブックにクオートを追加することができます。弊社ではすべてのCFD注文をヘッジ注文と合わせるため、約定のつかないCFD注文は取引所の原資産株式と一致するやはり約定のつかない注文を作成します。注文はレベル2のブック上で確認することができます。
またすぐに約定するしないに関わらず、注文はすべて弊社のSmartRoutingテクノロジーを利用して、複数ある原資産マーケット(LSE、CHI-X、Turquois、BATS、または内部の別のお客様の注文)のひとつにルーティングされます。
エージェンシーブローカーモデルはDMAモデルに似ており、 注文は原資産の実際の取引所で直接ヘッジされますが、 注文はプロバイダーによって管理され、約定可能になった場合のみに発注されるため、注文の発注者は自身の指値注文を取引所で見ることができません。
これとは対照的に通常のマーケットメーカーモデルを使用する場合、CFDプロバイダーはすべての注文を管理し、オプションやワラント、先物および原資産マーケットを直接利用して取引をいかにヘッジまたは相殺するかを判断します。プロバイダーは手数料を取らずに注文を市場に出すことがよくあり、ビッド・アスクのスプレッドに利益を出すプロバイダー自身の価格モデルに基づいて価格が動かされます。このモデルは市場に大きな変動がある際にはスプレッドを広げ、また再クオートができるものとみられています。