A: 弊社では現在IB LLCの取り扱っている特定のアクティビティを含め、IB UKによってクリアリングおよび保管されているアクティビティの範囲を広げる予定です。IB UKでは現在、物理的なコモディティ(金および銀)を除いてすべてのアクティビティ、および上場されていないCFDをIB LLC経由でクリアリングしています。IB UKとしてクリアリングされるIB UKアクティビティとIB LLCに取り入れられるものを区別するため、IB UKアクティビティ用にIBUKLとされる内部の会計口座が作成されました。IBUKL口座は株式、ETF、オプション、先物、先物オプションおよびForexを含める、幅広い範囲の商品タイプのクリアリングおよび保管に使用されるようになります。
A: もともと米国および米国外の口座の両方から成り立っていた弊社の顧客ベースは、数字的にも近年さらに国際色豊かになっています。米国外お客様のアクティビティの多くが米国ブローカーディーラーであるIB LLCによってクリアリングおよび保管される中(CFDや貴金属、ならびにIBインドおよびIBジャパン口座を通して行われるすべてのアクティビティを除き)、お客様の居住地の規制システムにより合った特定のアクティビティをIBUKLに移動することにより多くのメリットが出てきます。
A: Interactive Brokers (UK) Limited (“IB UK”) は、英国金融行動監視機構(「FCA」)によって英国内での運営を許可されるブローカーです。一方IBUKLは法的な組織というより、IB UK経由で取引されるビジネスの一部分の管理に使用される、内部の会計または分類のための協定です。現在このアクティビティは上場されていないCFDおよび物理的なコモディティ(金銀)を含めるOTC商品のみとなっており、これらはIB UKが取引相手となってクリアリングを行っています。
Q: この商品の開始はどのように計画されていますか?
A: 米国外の株価指数商品(デリバティブとして同じキャッシュ原資産を持つ先物およびオプション)の追加から始め、既存のIBUKL提供商品を含める予定です。これにはFTSE、CAC、Hang Seng、日経&DAXなどが含められます。こういった商品向けに「国際株価指数」と呼ばれる許可が作成され、適格とされるお客様で既存の方たちだけでなく新規のお客様にもご利用可能となります。 適格とされる既存のお客様にはオプション許可およびポジション、または過去12ヶ月間にポジションアクティビティのあった米国外口座が含まれます。これら既存のお客様には、この許可が自動購読されるようになります。
米国外の株価指数商品の開始後、Forex、追加の先物、そして米国外の株式の順番で、適格とされる商品が追加されます。
Q: IBUKL口座を指定された場合、IB LLC口座を持つことはできますか?
A: 可能です。またほとんどの場合そうなる可能性が高いです。現在IBUKL口座によるクリアリングおよび保管が適格とされる商品のみを取引されるお客様の場合、IB LLC口座を管理する必要は基本的にありません。 その他のポジションを保有するお客様はIBLLC口座を継続してご利用いただくか、新たに開設していただきます。
Q: IBUKL口座はIB LLC口座のように複数のセグメントを管理するのですか?
A: いいえ。IB LLC口座内に存在する複数のセグメントは、米国の規制構造の分岐を反映するものであり、この構造では米国証券取引委員会(SEC)が有価証券商品を監督し、米国商品先物取引委員会(CFTC)がコモディティ商品を監督しています。 両機関によって監督される個別株先物を除き、一方の機関の管轄となる口座内で取り扱われる商品に対し、どちらの機関の規制もクリアリングやマージンを行いません。ここには趣旨は似ているものの適用の部分で異なる顧客保護に関する規制が含まれ、また該当する場合には、有価証券もしくはコモディティのセグメントのどちらかと関連するクレームのみを満たすに必要な額内で資産を分別するようデザインされています。
IB UKの主要規制機関であるFCAが有価証券およびコモディティ商品の両方を監督しているため、適格とされるすべてのIBUKLポジションはひとつのセグメントに納められます。
Q: IBUKL口座で管理されるポジションに対する証拠金にはどのような方法が適用されますか?
A: ポジションは米国Reg.Tマージンに必要となる条件ではなく、リスクベース(VAR)方の対象となります。新規商品が先ずIBUKL口座に移動されるため、取引所/クリアリング機関独自の方法(通常はSPAN)が使用され、口座に適用される条件は複数の方法が集まったものになります。今後は弊社で現在独自に使用しているポートフォリオ・マージンモデルに基づいて、すべての口座に共通の方法を適用します。
A: 可能性としてはありますが、シナリオとしては起こりそうにないと思われます。 背景にはIB LLCとIBUKがインタラクティブ・グループLLCを親会社とする、全額出資の子会社であることがあります。これら個別の子会社は主に規制目的で設立されているものであり、どちらかの破綻も起き難いものと想定しますが、どちらかひとつのみの破綻を親会社が黙認する可能性はさらに低くなっています。さらにIBの約85%はその経営者および雇用者によって保有されているため、自身の投資の保護と破綻からの保護を目的とする、所有者によるインセンティブが存在しています。