米国ブローカーが保有する外国株式の信用取引

IB LLCは、お客様の証券取引を円滑に行うことを目的とし、米国証券取引委員会(SEC)に登録される米国のブローカーディーラーとして、信用拡大や取引の預託に関連する様々な規制の対象となります。外国株式の場合(発行体が米国外)、連邦準備理事会が定期的に公表する外国信用銘柄リストに掲載されるもの、もしくはSECルール15c3-1、またはSECノーアクションレターに基づき、「Ready market」があるとみなされるものに対し、Reg T.は米国ブローカーが信用取引を行うことを許可しています。

2012年11月以前の「Ready market」には、現在、FTSE World Indexとして知られる外国発行体の外国株式が含まれるものとみなされていました。この定義は1993年のSECノーアクションレターに基づいて、米国内に証券の「Ready market」がなくても、これに該当する外国市場では容易に転売が可能であることを前提としていました。 2012年11月、SECは補足のノーアクションレター(www.sec.gov/divisions/marketreg/mr-noaction/2012/finra-112812.pdf)を発行し、以下の4つの条件を満たしている場合には「Ready market」があるとする外国株式の枠を、FTSE World Indexに上場されないものにも拡大しました:

 

1. 株式が、FTSE World Indexに認識される国の外国取引所に上場され、少なくとも過去90日間取引されていること

2. 外国の上場取引所が提供する証券の毎日のビッド、アスク、ならびに終値のクオートが、電子クオートシステム経由で米国のブローカーに継続的に提供されていること

3. 上場取引所における株式の直近20営業日の1日の売上高の中央値が、100,000株以上または$500,000(コンピューター・ブローカーによって購入される株式は抜かし)以上であること

4. 有価証券の株式における制限のない時価総額の合計が、過去10営業日の間、毎日5億ドルを超えていること

注意: 以前に上記の条件を満たしていた有価証券が条件を満たさなくなった場合、ブローカーには5営業日の時間が与えられますが、これを過ぎると証券は「Ready market」ではないものとみなされ、信用取引ができないものとして取り扱われます。

上記の条件を満たさない外国株式は信用取引ができないものとして扱われるため、貸出価値がありません。ノーアクションレターに関連し、外国株式にオプションは含まれません。

証拠金計算方法の概要

イントロダクション

ポジションに必要となる証拠金の計算方法は主に、以下の3つの要因に決定されます:
 
1.      商品のタイプ
2.      商品が上場される取引所および/またはキャリングブローカーの主要な規制当局によるルール
3.      IBKRによる必要条件
 
計算方法は様々ありますが、基本的にはルールベースかリスクベースのどちらかに分類されます。ルールベースの方法では類似した商品に対し、一般的に均一した証拠金率を想定します。商品間でのオフセットはなく、デリバティブ商品はその原資産と同じ様に考慮されます。このため計算や実行はしやすくなっていますが、銘柄の過去のパフォーマンスのリスクを誇張することや過小することが頻繁にあります。ルールベース方の一般的な例には、米国のReg. T 条件があります。
 
これに対しリスクベースの方法では、商品の過去のパフォーマンスを反映させる証拠金の適用を試みます。商品間のオフセットもいくらか認識され、数学的な価格モデルを使用してデリバティブ商品の非線形リスクのモデルを作成します。 これらの方法は直感的ではありますが、クライアントには再現しにくい計算が含まれています。 また、証拠金は市場の状況に基づいているぶん、素早くかつ相当な変動の対象になます。リスクベースの方法には、TIMSおよびSPANが含まれます。
 
方法がルールベースかリスクベースかに関わらず、ほとんどのブローカーは、自身の見解によるエクスポージャーが基本的な証拠金を満たすだけのエクスポージャーより大きいと見る場合、法廷および基本要件を満たす以上の独自のハウスマージンを適用します。最も共通的なリスクベースやルールベースの方法の概要は、以下のようになります。
 
方法に関する概要
  
リスクベース
a.      ポートフォリオ・マージン(TIMS) –「Theoretical Intermarket Margin System」またはTIMSは、オプション清算会社(OCC)による作成のリスクベース方です。価格の変動を想定してポジションを再評価する仮定の市場シナリオに基づいてポートフォリオの価値を計算します。 この方法はオプションの再評価にオプション価格設定のモデルを使用しています。OCCシナリオは、極端な市場の変化や集中ポジション、オプションのインプライドボラティリティの変化などの追加リスクを捉える幾つかの独自のシナリオによって補強されています。また、有価証券によっては(Pink Sheet、OTCBB、小型株など)証拠金が変わらないこともあります。シナリオごとに想定のポートフォリオ価値が指定されたら、損失が最大に想定されるものが必要証拠金になります。
 
TIMS方の適用が対象となるポジションには、米国株、ETF、オプション、個別株先物、ならびにSECによる「Ready market」テストを達成する非米国株およびオプションが含まれます。
 
この方法はルールベースに比べかなり複雑な計算の組み合わせを使用するため、リスクのモデルがより正確となり、またより高いレバレッジを提供する傾向があります。 強化されているレバレッジの提供能力と要件が変動して市場環境の変化に素早く対応する能力があることを考慮して高度な投資家を対象としており、初期投資には$110,000、また維持にあたって$100,000の自己資本が必要となります。 この方法に基づく株式の必要証拠金は一般的に15%から30%の範囲となり、過去のボラティリティが低く、オプションヘッジを採用する傾向のある、高度に分散された株式グループを含めるポートフォリオにより良い条件が適用されます。
 
b.       SPAN – 「Standard Portfolio Analysis of Risk」またはSPANは、先物と先物オプションの証拠金用にデザインされた、Chicago Mercantile Exchange(CME)作成のリスクベース方です。 SPANはTIMSと同様に、原資産の価格変動とオプションのインプライドボラティリティの変動を想定し、仮定の市場シナリオに基づいてポートフォリオの価値を計算して必要証拠金を決定します。 IBKRはこれにおいても、極端な値動きとそのような値動きが深刻なアウト・オブ・ザ・マネーのオプションに与える特別な影響を考慮した独自のシナリオを前提に含めます。損失が最大に想定されるシナリオが必要証拠金になります。 SPAN証拠金のシステムに関する詳細は、KB563をご参照下さい。
 
ルールベース
a.      Reg. T – 米国の中央銀行、米国連邦準備制度理事会では、金融システムの安定性の維持および金融市場におけるシステミックリスクの阻止に対する責任を有し、 ブローカーディーラーが、証拠金で有価証券を購入するために資金の借入れをする顧客に対して信用貸しする金額を規制することによって、部分的にこれを履行します。 
 
これは一般的にReg. Tとして知られ、マージン口座の設立と、特定の有価証券取引に対して委託証拠金と支払ルールを課すRegulation Tによって行われます。 例えば株式の購入の場合、Reg. Tでは現在、購入額の50%を委託証拠金として顧客から必要とし、残りの50%はブローカーがクレジットや融資として提供すること許可しています。 例えば、$1,000の価値がある有価証券を購入しようとしている口座保有者は$500を入金し、$500を借入れすることができます。
 
Reg. Tは委託証拠金と維持証拠金の設定のみ行い、この後に継続してポジションを保有するにあたって必要となる金額は取引所のルールによって設定されます(株式の場合は25%)。Reg. Tはまた、SECの承認が必要となる上場取引所の管轄となるため、有価証券オプションのための必要証拠金の設定は行いません。Reg.T口座に保有されるオプションは、ショートポジションが株式同様に扱われ、スプレッド取引に対して証拠金軽減が提供されるルールベース方の対象にもなります。 また、対象となるポートフォリオ・マージン口座に保有されるポジションは、Reg. T.の免除となります。 

 

詳細の参照先

証拠金に関する主要な定義

証拠金のモニターと管理のためのツール

購買力の決定の仕方

IBKRから借入れがあるかどうかの判断の仕方

資金の借入れをしていない場合でも必要証拠金の計算とレポートが行われるのはなぜですか?

IRA口座での証拠金取引

SMAとその機能

証拠金に関する主要な定義

概観: 

以下は、より一般的に使用される証拠金用語のリストになります:

資産貸付価格(ELV) – 有価証券のポジションを建てるまたは維持するにあたり、クライアントに必要な資産があるかどうかを決定する基礎となります。現金 + 株式価値 + 債券価値 + 投資信託価値 + ヨーロッパおよびアジアオプション価値(先物の区分に保有される米国有価証券&先物オプションの市場価値は除く)に同等します。 

 
 
取引可能余力(ELV – 委託証拠金) – 資産貸付価格から委託証拠金を引いたものです。
 
 
証拠金余力(ELV – 維持証拠金) – 資産貸付価格から維持証拠金を引いたものです。
 
 
委託証拠金 - 新しい有価証券の購入にあたり、投資家が現金で支払う必要のある金額です。米国株式の場合には、Reg. Tによって指定され、現在は50%です。(Reg. T委託証拠金)IBではリアルタイムで証拠金の計算を行いますが、Reg. Tは一日の終わりに施行となるため、IBでは必要となる委託証拠金の確認を通常50%以下になりますが取引時に行います。(IB委託証拠金) 
 
 
維持証拠金 – ポジションを継続して保有するにあたって必要となる資産の金額です。米国ではSECの承認の下、有価証券の取引に必要となる維持証拠金は、上場取引所が指定します。  取引所による株式のロングポジション用の維持証拠金は現在25%に設定されていますが、株価の設定が低いまたは激しい価格変動の対象になると見られる場合には特に、これを上回る維持証拠金がブローカーによって設定されることが頻繁にあります。  取引所による株式のショートポジション用の維持証拠金は現在30%に設定されています。
 
 
流動性資産価値(NLV) – 証券口座の場合、現金価値 + 株式価値 + オプション価値 + 債券価値 + ファンド価値の合計になります。コモディティ口座の場合、現金価値 + コモディティオプション価値の合計になります。 
 
ソフト・エッジ・マージン(SEM) – 取引日の間に口座の資産貸付価格が維持証拠金の少なくとも90%になった場合、米国株は米国東部標準時における15:45(市場終了時間15分前、市場終了時間前、決済時間終了15分前、またはReg. T施行開始時のいずれか一番早いもの)まで強制決済の対象にはなりませんが、この時点で維持証拠金の必要額を満たす必要があります。米国株のSEM開始時間は米国東部標準時における09:30となり、その他の商品の場合は、市場開始時(複数に上場される場合には一番遅いもの)、または決済時間開始時のいずれか遅い方になります。  

 

購買力 - 追加の資金を入金することなく、口座で購入が可能な有価証券のドルでの最大額です。  キャッシュ口座の場合、ELVまたは前日のELVから委託証拠金を引いた額のいずれか低い方になります。  マージン口座の場合、取引可能余力 * 4(25% の維持証拠金の逆数)になります。
 
Special Memorandum Account(SMA) – 株式や現金ではなく、Reg. Tの信用取引口座にある有価証券の時価が上昇した時に発生する信用枠のことです。  SMAは元の費用にかかる市場価格が上昇した場合に発生しますが、その後、市場価値が下降した場合には変化しません。  SMAが減少するのは有価証券を購入したり現金を引き出す場合のみであり、 SMAの使用に関する唯一の制限は、追加の購入や引出しによって口座が維持証拠金額の要件を下回らないことになります。また、現金の入金や配当があった場合、 SMAはドルごとに上昇します

 

有価証券口座内のポジション合計価値(GPV) – ロング株価の絶対値 + ショート株価 + ロングオプション価値 + ショートオプション価値 + ロングSSF想定元本 + ショートSSF想定元本 + ファンド価値。

 

口座に入金している間は強制決済を待ってもらうことはできますか?

概観: 

IBKRの証拠金順守にかかる方針では、口座に証拠金の違反や不足が発生している場合、送金やその他の入金を受付けることができません。 証拠金違反や不足が発生した場合、口座は即座に強制決済の対象となります。成行注文は自動で強制決済され、口座内のポジションは全て強制決済の対象となります。特定の市場状況によっては、不足の対処に手動の強制決済がより適していることがあります。

口座に入金または送金される資金は、それらがすべての適切な資金および銀行ルートを通過し、正式に口座に入金されるまではリスクの観点から考慮されません。強制決済のシステムは、証拠金違反や不足が発生し次第起動するようにプログラムされ、自動化されています。

プライムクライアントのための重要事項: 弊社以外での取引約定は、取引日における米国東部標準時における午後9時、または取引が報告され外部と確認照合される時点のどちらか遅い方まで、証拠金目的で適格と考慮されないため、外部における約定はリアルタイムの不足を解消する手段にはなりません。また、満期の近づくオプションを満期日に取引することにより、報告の遅延や間違いが発生し、不適切な証拠金計算や権利行使および割当てにつながることがあるためお勧め致しません。満期となるオプションを満期日に弊社以外でお取引される場合には、米国東部標準時における午後2:50までにFTPファイルの読み込みを行い、またご自身のリスクにて行っていただきますようお願い致します。

オプションのための証拠金計算に使用される公式

概観: 

オプションの必要証拠金は、様々な数式を使用して計算されます。  どの数式が使用されるかはオプションのタイプ、またはシステムの指定するストラテジーによります。  様々なストラテジーに適用される細かい数式は相当な数存在します。  詳細は IBKRホームページ、www.interactivebrokers.comよりご確認下さい。  取引メニューに進み、証拠金をクリックして下さい。  必要証拠金のページより、オプションのタブをクリックして下さい。  可能なストラテジーすべてと、それぞれに適用される数式がページに表示されます。

Background: 

上記の情報は、株式オプションと指数オプションに適用されます。  先物のオプションは、SPANマージンと呼ばれる別の方法を使用します。  SPANマージンに関する詳細は、こちらのページより「SPAN」または「先物オプション証拠金」と入力して検索して下さい。 

なぜ強制決済になったのでしょうか?

概観: 

強制決済の大半は証拠金不足が原因で発生します。  マージン口座に適用される証拠金不足には、主に維持証拠金とReg. T 証拠金の2種類があります。

証拠金の不足に加えて、強制決済は期限切れ後のエクスポージャーや、口座の種類や口座内の特定の保有物に依存する他の様々な口座固有の理由で発生する場合があります。 口座のコンプライアンスを確保するために適用され、強制決済につながる可能性のあるリスク管理アルゴリズムの詳細なリストについては、弊社ウェブサイトの「取引」 - 「マージン」をご覧ください。

 

Background: 

1.  維持証拠金不足:  口座において、貸付金額を含む資産価値(ELV)は、その口座で保有されているポジションの現座の維持証拠金(MMR)よりも常に大きくなければなりません。  貸付金額を含む資産価値(ELV)と現在の維持証拠金(MMR)の差は現在の維持証拠金余力(Current Excess Liquidity)です。そのため、口座状況をモニターする簡単な方法として、口座内の現在の維持証拠金余力は常にプラスである必要があります。  口座内の現在の維持証拠金余力がマイナスになった場合、維持証拠金不足となります。 

2.  Reg T 証拠金不足:  口座ウィンドウの残高の項目に「Special Memorandum Account(SMA)」という数字があります。  米国連邦政府ではReg Tマージン口座に対して、各取引日の15:50-17:20(米国東部標準時間)を強制決済の執行時間として設定しています。  SMAの残高はこの間、プラスでなければなりません。  米国東部標準時間15:50-17:20の間のいずれかの時点でSMAがマイナスになった場合、これはReg T 証拠金不足となります。 

証拠金不足が発生した場合、口座はリアルタイムで自動的に強制決済されます。  強制決済される際にはその時点の市場価格で行われ、状況により口座内のすべてまたはいくつかのポジションが強制決済されます。

SMAとそのしくみ

概観: 

SMAとは「Special Memorandum Account」のことです。この口座に保有されるのは株式や現金ではなく、Reg. Tの信用取引口座にある有価証券の時価が上昇したときに発生する信用枠を指します。SMAの目的は含み益による次の買い付けのために買付力を維持することにあります。これができない場合には次の買付の際に余剰の株式を取りくずして資金化することになるため、SMAは安定した口座価値を維持し、不必要な資金調達取引を最小限に抑えるのに役立ちます。

有価証券の価値が上昇するとSMAも上昇しますが、 有価証券の価値が下がる場合でもSMAが下がることはありません。SMAが減少するのは有価証券を購入したり現金を引き出す場合のみであり、SMAの使用に関する唯一の制限は、追加の購入や引出しによって口座が維持証拠金額の要件を下回らないことになります。SMAを増加させる取引には、現金預金、受取利息、または受取配当金(1ドル単位)、有価証券の売却(純収入の50%)などがあります。注意すべき点は、SMA残高は過去の記帳項目をすべてを集計したものであり、口座開設時からの残高に影響を与えるということです。長期間分の大量のエントリーが含まれているため、日々のアクティビティステートメントから現在のSMAのレベルを計算し確認することは、可能ではあるものの現実的には困難です。 

SMAがどのように機能するか、例を使って考えてみます。ある口座保有者が$5,000を入金し、ローンバリューが50%の有価証券を$10,000購入したと仮定します(または必要証拠金が1-ローンバリュー、または50%に等しいとします)。この場合、口座開設前と開設後の値は以下のようになります:

項目
詳細
イベント1 - 初回入金
イベント2 - 株式購入
A.
キャッシュ
$5,000
($5,000)
B.
ロング株式市場価格
$0
$10,000
C.
流動性総資産/EWL* (A + B)
$5,000
$5,000
D.
委託証拠金(B * 50%)
$0
$5,000
E
委託証拠金余力(C - D)
$5,000
$0
F.
SMA
$5,000
$0
G.
購買力
$10,000
$0

次に、買い持ち銘柄の価値が$12,000に上昇したとします。この$2,000の市場価格の上昇により、$1,000のSMAが発生し、口座保有者は次のうちのいずれかが可能となります: 1)追加の資金を預けることなく、50%の証拠金率を想定して$2,000の価値のある有価証券を追加で購入する。または、2)現金で$1,000を引出す(口座に現金がない場合には、借方の残高を増やすことで資金を調達することができます)。以下をご覧ください:

項目
詳細
イベント2 – 株式購入
イベント3 - 株価上昇
A.
キャッシュ
($5,000)
($5,000)
B.
ロング株式市場価格
$10,000
$12,000
C.
流動性総資産/EWL* (A + B)
$5,000
$7,000
D.
委託証拠金(B * 50%)
$5,000
$6,000
E
委託証拠金余力(C - D)
$0
$1,000
F.
SMA
$0
$1,000
G.
購買力
$0
$2,000

*EWLは貸付金額を含む資産価値のことであり、この例では流動性資産を指します。

SMAはReg. Tに基づく考え方です。IB LLCの証券口座がオーバーナイトの必要証拠金を遵守していることを確認するために使用されるものであり、日中やオーバーナイトの維持証拠金に対する遵守の確認をするためには使用されません。また、コモディティ口座の証拠金遵守の確認に使用されることもありません。同様に、オーバーナイトつまりReg. T必要証拠金が必要となる時間(米国東部標準時15:50)にSMAがマイナスである口座は、Reg. T必要証拠金遵守のため、ポジションの強制決済の対象となります。

 

 

Allocation of Partial Fills

Title:

How are executions allocated when an order receives a partial fill because an insufficient quantity is available to complete the allocation of shares/contracts to sub-accounts?

 

Overview:

From time-to-time, one may experience an allocation order which is partially executed and is canceled prior to being completed (i.e. market closes, contract expires, halts due to news, prices move in an unfavorable direction, etc.). In such cases, IB determines which customers (who were originally included in the order group and/or profile) will receive the executed shares/contracts. The methodology used by IB to impartially determine who receives the shares/contacts in the event of a partial fill is described in this article.

 

Background:

Before placing an order CTAs and FAs are given the ability to predetermine the method by which an execution is to be allocated amongst client accounts. They can do so by first creating a group (i.e. ratio/percentage) or profile (i.e. specific amount) wherein a distinct number of shares/contracts are specified per client account (i.e. pre-trade allocation). These amounts can be prearranged based on certain account values including the clients’ Net Liquidation Total, Available Equity, etc., or indicated prior to the order execution using Ratios, Percentages, etc. Each group and/or profile is generally created with the assumption that the order will be executed in full. However, as we will see, this is not always the case. Therefore, we are providing examples that describe and demonstrate the process used to allocate partial executions with pre-defined groups and/or profiles and how the allocations are determined.

Here is the list of allocation methods with brief descriptions about how they work.

·         AvailableEquity
Use sub account’ available equality value as ratio. 

·         NetLiq
Use subaccount’ net liquidation value as ratio

·         EqualQuantity
Same ratio for each account

·         PctChange1:Portion of the allocation logic is in Trader Workstation (the initial calculation of the desired quantities per account).

·         Profile

The ratio is prescribed by the user

·         Inline Profile

The ratio is prescribed by the user.

·         Model1:
Roughly speaking, we use each account NLV in the model as the desired ratio. It is possible to dynamically add (invest) or remove (divest) accounts to/from a model, which can change allocation of the existing orders.

 

 

 

Basic Examples:

Details:

CTA/FA has 3-clients with a predefined profile titled “XYZ commodities” for orders of 50 contracts which (upon execution) are allocated as follows:

Account (A) = 25 contracts

Account (B) = 15 contracts

Account (C) = 10 contracts

 

Example #1:

CTA/FA creates a DAY order to buy 50 Sept 2016 XYZ future contracts and specifies “XYZ commodities” as the predefined allocation profile. Upon transmission at 10 am (ET) the order begins to execute2but in very small portions and over a very long period of time. At 2 pm (ET) the order is canceled prior to being executed in full. As a result, only a portion of the order is filled (i.e., 7 of the 50 contracts are filled or 14%). For each account the system initially allocates by rounding fractional amounts down to whole numbers:

 

Account (A) = 14% of 25 = 3.5 rounded down to 3

Account (B) = 14% of 15 = 2.1 rounded down to 2

Account (C) = 14% of 10 = 1.4 rounded down to 1

 

To Summarize:

A: initially receives 3 contracts, which is 3/25 of desired (fill ratio = 0.12)

B: initially receives 2 contracts, which is 2/15 of desired (fill ratio = 0.134)

C: initially receives 1 contract, which is 1/10 of desired (fill ratio = 0.10)

 

The system then allocates the next (and final) contract to an account with the smallest ratio (i.e. Account C which currently has a ratio of 0.10).

A: final allocation of 3 contracts, which is 3/25 of desired (fill ratio = 0.12)

B: final allocation of 2 contracts, which is 2/15 of desired (fill ratio = 0.134)

C: final allocation of 2 contract, which is 2/10 of desired (fill ratio = 0.20)

The execution(s) received have now been allocated in full.

 

Example #2:

CTA/FA creates a DAY order to buy 50 Sept 2016 XYZ future contracts and specifies “XYZ commodities” as the predefined allocation profile. Upon transmission at 11 am (ET) the order begins to be filled3 but in very small portions and over a very long period of time. At 1 pm (ET) the order is canceled prior being executed in full. As a result, only a portion of the order is executed (i.e., 5 of the 50 contracts are filled or 10%).For each account, the system initially allocates by rounding fractional amounts down to whole numbers:

 

Account (A) = 10% of 25 = 2.5 rounded down to 2

Account (B) = 10% of 15 = 1.5 rounded down to 1

Account (C) = 10% of 10 = 1 (no rounding necessary)

 

To Summarize:

A: initially receives 2 contracts, which is 2/25 of desired (fill ratio = 0.08)

B: initially receives 1 contract, which is 1/15 of desired (fill ratio = 0.067)

C: initially receives 1 contract, which is 1/10 of desired (fill ratio = 0.10)

The system then allocates the next (and final) contract to an account with the smallest ratio (i.e. to Account B which currently has a ratio of 0.067).

A: final allocation of 2 contracts, which is 2/25 of desired (fill ratio = 0.08)

B: final allocation of 2 contracts, which is 2/15 of desired (fill ratio = 0.134)

C: final allocation of 1 contract, which is 1/10 of desired (fill ratio = 0.10)

 

The execution(s) received have now been allocated in full.

Example #3:

CTA/FA creates a DAY order to buy 50 Sept 2016 XYZ future contracts and specifies “XYZ commodities” as the predefined allocation profile. Upon transmission at 11 am (ET) the order begins to be executed2  but in very small portions and over a very long period of time. At 12 pm (ET) the order is canceled prior to being executed in full. As a result, only a portion of the order is filled (i.e., 3 of the 50 contracts are filled or 6%). Normally the system initially allocates by rounding fractional amounts down to whole numbers, however for a fill size of less than 4 shares/contracts, IB first allocates based on the following random allocation methodology.

 

In this case, since the fill size is 3, we skip the rounding fractional amounts down.

 

For the first share/contract, all A, B and C have the same initial fill ratio and fill quantity, so we randomly pick an account and allocate this share/contract. The system randomly chose account A for allocation of the first share/contract.

 

To Summarize3:

A: initially receives 1 contract, which is 1/25 of desired (fill ratio = 0.04)

B: initially receives 0 contracts, which is 0/15 of desired (fill ratio = 0.00)

C: initially receives 0 contracts, which is 0/10 of desired (fill ratio = 0.00)

 

Next, the system will perform a random allocation amongst the remaining accounts (in this case accounts B & C, each with an equal probability) to determine who will receive the next share/contract.

 

The system randomly chose account B for allocation of the second share/contract.

A: 1 contract, which is 1/25 of desired (fill ratio = 0.04)

B: 1 contract, which is 1/15 of desired (fill ratio = 0.067)

C: 0 contracts, which is 0/10 of desired (fill ratio = 0.00)

 

The system then allocates the final [3] share/contract to an account(s) with the smallest ratio (i.e. Account C which currently has a ratio of 0.00).

A: final allocation of 1 contract, which is 1/25 of desired (fill ratio = 0.04)

B: final allocation of 1 contract, which is 1/15 of desired (fill ratio = 0.067)

C: final allocation of 1 contract, which is 1/10 of desired (fill ratio = 0.10)

 

The execution(s) received have now been allocated in full.

 

Available allocation Flags

Besides the allocation methods above, user can choose the following flags, which also influence the allocation:

·         Strict per-account allocation.
For the initially submitted order if one or more subaccounts are rejected by the credit checking, we reject the whole order.

·         “Close positions first”1.This is the default handling mode for all orders which close a position (whether or not they are also opening position on the other side or not). The calculation are slightly different and ensure that we do not start opening position for one account if another account still has a position to close, except in few more complex cases.


Other factor affects allocations:

1)      Mutual Fund: the allocation has two steps. The first execution report is received before market open. We allocate based onMonetaryValue for buy order and MonetaryValueShares for sell order. Later, when second execution report which has the NetAssetValue comes, we do the final allocation based on first allocation report.

2)      Allocate in Lot Size: if a user chooses (thru account config) to prefer whole-lot allocations for stocks, the calculations are more complex and will be described in the next version of this document.

3)      Combo allocation1: we allocate combo trades as a unit, resulting in slightly different calculations.

4)      Long/short split1: applied to orders for stocks, warrants or structured products. When allocating long sell orders, we only allocate to accounts which have long position: resulting in calculations being more complex.

5)      For non-guaranteed smart combo: we do allocation by each leg instead of combo.

6)      In case of trade bust or correction1: the allocations are adjusted using more complex logic.

7)      Account exclusion1: Some subaccounts could be excluded from allocation for the following reasons, no trading permission, employee restriction, broker restriction, RejectIfOpening, prop account restrictions, dynamic size violation, MoneyMarketRules restriction for mutual fund. We do not allocate to excluded accountsand we cancel the order after other accounts are filled. In case of partial restriction (e.g. account is permitted to close but not to open, or account has enough excess liquidity only for a portion of the desired position).

 

 

Footnotes:

1.        Details of these calculations will be included in the next revision of this document.

2.        To continue observing margin in each account on a real-time basis, IB allocates each trade immediately (behind the scenes) however from the CTA and/or FA (or client’s) point of view, the final distribution of the execution at an average price typically occurs when the trade is executed in full, is canceled or at the end of day (whichever happens first).

3.       If no account has a ratio greater than 1.0 or multiple accounts are tied in the final step (i.e. ratio = 0.00), the first step is skipped and allocation of the first share/contract is decided via step two (i.e. random allocation).

 

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