COMEX貴金属先物の現物引渡しについて
IBLLCのお客様はCOMEX貴金属先物、特にゴールド(GC)、シルバー(SI)およびこれに対応するゴールド(MGC)、シルバー(SIL)のマイクロコントラクトの引渡しを行う、または受けることができます。
ここで言う現物引渡しとは、フルサイズ、またはE-micro先物コントラクトそれぞれの登録された電子ワラント、または「Accumulated Certificate of Exchange」(「ACE」)の引渡しと支払いを意味します。
ゴールドおよびシルバーワラントについて
- ゴールド(GC)とシルバー(SI)の先物はそれぞれ、コントラクトの単位に関連し引渡し可能なグレードのゴールドまたはシルバーに相当する1ワラントを引渡しします。
- ワラントはCOMEXが承認した預託機関が発行する電子文書です。
- ワラントはすべてCOMEXに登録され、COMEXの預託機関それぞれに追跡できる識別可能な固有のワラント番号を持つ、特定のグレードの引渡し可能なバーにリンクされています。
- ワラントはCOMEXのクリアリングメンバーとして、インタラクティブ・ブローカーズに登録されています。
- 保管料が適用されます。
- ワラントは「U」口座に表示されます:
- シンボルには登録されているワラント固有の証明書番号が含まれます。
- 数量は常に1となります。
- ワラントに関連するバーの正味重量と純度が表示されます。下記はクライアント・ステートメントの例となります。
Accumulated Certificate of Exchange(「ACE」)について
- ゴールドとシルバーのマイクロコントラクトは、クリアリング機関の発行するAccumulated Certificate of Exchange(「ACE」)の引渡しとなります。
- ワラントはACESに変換できます。
- ACESは、適切な倍率でためるとワラントに変換することができます(ゴールドの場合は10、シルバーの場合は5)。
- 保管料が適用されます。
引渡し意思について
引渡しを行う場合や受ける場合には、該当する先物に対する意思の表示が必要になります。意思の表示がない場合、先物のポジションは関連する引渡し期間の規制の対象となり、ポジションが強制決済されることがあります。引渡し期間の強制決済期間をご参照ください。
- ロングの先物 – 該当するロングの先物に対し、受渡し月の最初のポジション日の2営業日前までに、受渡し意思の表示が必要です。現在の引渡し月の間に先物の買い注文を発注する場合には、引渡し期間中に受渡し意思を表示することができます。
- 受渡し意思のある注文は、口座に意思表示された金額のワラントの引渡しを受けるために十分な資金がある場合のみに可能です。十分な資金がない場合、注文は却下されます。
- ショートの先物 – 該当するショートの先物に対し、引渡し月の最終取引日の2営業日前までに、引渡し意思の表示が必要です。現在の引渡し月の間に先物の売り注文を発注する場合には、最終取引日前日と当日に受渡し意思を表示することができます。
- 引渡し意思のある注文は、口座に引渡しを行うに十分な数のワラント/ACE証明書がある場合のみに可能です。証明書が十分にない場合、注文は却下されます。
引渡し意思の表示について
- トレーダー・ワークステーション(TWS)から現物引渡しツールにアクセスする方法:
- 該当する先物コントラクトを右クリックしてから引渡し、または
- 取引 > 現物引渡しを選択してください
- クライアント・ポータルから現物引渡しツールにアクセスする方法:
- 該当する先物コントラクトをタップしてから、> お客様のポジション > 行のアクションボタン(最後にある3つの点) > 引渡し
- ポジションのページから行のアクション(最後にある3つの点) >引渡しをタップしてください
- IBKRモバイルアプリ:
- メインメニュー > 取引 > 引渡と進み、
- 該当する先物コントラクトをタップしてから、コントラクト詳細 > ポジション > 引渡しツールを開いてください
貴金属に対する意思の表示は、以下のいずれかの方法で行う必要があります:
受取りする意思
受取りの意思表示を行う場合、これは引渡し期間の終了時に商品を受取る意思を示すだけでなく(ワラント証明書またはACEとして)、引渡し期間中に新しいポジションを建てることも必要となります(つまり、受取りの意思表示をせずに、現物引渡しが可能な先物ポジションを引渡し期間中に建てることはできません)。
引渡し期間の終わりにおいて、対応する先物ポジションがない受取り意思はキャンセルされます。
引渡しする意思
引渡し意思の表示は、商品の引渡しを希望することを意味します(ワラントやACEとして)。 口座に該当する先物ポジションがショートになっていて、これに対応する証明書があることも必要条件となります。
引渡し期間の終わりにおいて、対応する先物ポジションがない引渡し意思はキャンセルされます。
引渡しリクエスト
引渡しリクエストは引渡し期間中のみに提出することができ、またその日のうちに商品の引渡しを希望するという意思表示になります(引渡し意思のように引渡し期間の終わりにではなく)。リクエストの提出には、口座に適格な商品(ワラントまたはACE)とこれに対応するショートの先物ポジション(GCやMGCなど)があることが条件となります。