IBIEおよびIBCEにおける個人投資家向けESMAルール導入の概要

概観: 

CFDはレバレッジによる損失のリスクが高い複雑な商品です。

68.7%の個人投資家口座に、IBKRとのCFD取引による損失が発生しています。

お取引を開始される前にCFDの機能、また損失の際のリスクをご理解ください。

欧州証券市場監督局(ESMA)は、CFDを取引する個人投資家に対し、2018年8月1日より適用となるルールを実施しました。特定投資家のお客様への影響はありません。

国内の規制当局はESMAによるルールを永久的に採択しました。

ルールの構成は以下のようになります: 1) レバレッジの上限、 2) 口座単位のマージン・クローズアウト、 3) 口座単位のマイナス残高の保護、 4) CFD取引に対するインセンティブの制限、 5) リスク警告の標準化。

ほとんどのお客様は(規制対象となる事業体以外)まず個人投資家に分類されます。IBKRでは、場合によっては個人投資家のお客様を特定投資家に、または特定投資家のお客様を個人投資家に再分類することがあります。詳細は、MiFID分類基準をご覧ください。

下記の項目では、IBKRにおけるESMAルールの導入に関してご説明しています。

1 レバレッジの上限

 1.1 ESMA証拠金
レバレッジの上限は、原資産によって違うレベルにESMAが設定しています:

  • 主要な通貨ペアには3.33%。USD、CAD、EUR、GBP、CHF、JPYの組み合わせは、すべて主要な通貨ペアとなります。
  • 主要ではない通貨ペアおよび主要な指数には5%。
    • 主要ではない通貨ペアはUSD.CNHなどの、上に記載されない通貨を組み合わせたペアとなります。
    • 主要な指数は、IBUS500、IBUS30、IBUST100、IBGB100、IBDE40、IBEU50、IBFR40、IBJP225、IBAU200になります。
  • 主要ではない株式指数には10%。IBES35、IBCH20、IBNL25、IBHK50
  • 個別株式には20%。

 1.2適用となる証拠金 - 標準要件

IBKRではESMA証拠金に加え、原資産の過去の変動やその他の要因に基づいて、自社の証拠金(IB証拠金)を設定しています。 IB証拠金はESMAの設定によるものを上回る場合に適用されます。

適用となるIBおよびESMAの証拠金に関する詳細は、こちらよりご確認下さい。

1.2.1適用となる証拠金 - 最低コンセントレーション

ポートフォリオが少量のCFDおよび/または株式のポジションからなる場合、または最も大きいポジションふたつのウェイトが優勢な場合には、コンセントレーション・チャージが適用されます。弊社では、最も大きなポジションふたつには30%の不利な動き、残りのポジションに5%の不利な動きを適用してストレステストにかけます。損失の合計が、株式とCFDのポジションの組み合わせに必要となる標準証拠金を上回った場合には、これが維持証拠金として適用されます。CFDと株式の証拠金が組み合わされた場合のみ、コンセントレーション・チャージが発生します。

1.3委託証拠金の資金調達

CFDのポジションを建てる場合の委託証拠金は、現金のみご利用可能です。

初めに口座に入金された資金はCFD取引に利用できます。その他の銘柄の委託証拠金や株式の購入に現金を利用することにより、利用可能な現金が減っていきます。株式の購入によって証拠金の借入れが発生した場合、口座に十分な資金があってもCFD取引には利用できません。ESMAの規制により、CFDのための証拠金として証拠金の借入れを増やすことはできません。

CFDの実現利益は現金に含まれすぐに利用可能になります。現金が先に決済される必要はありません。未実現利益の場合は異なり、委託証拠金として利用することはできません。

2 マージン・クローズアウトに関するルール

2.1維持証拠金の計算と清算

対象となる資本がポジションを建てるために利用された委託証拠金の50%を下回った場合、IBKRではESMAの規制により、CFDのポジションを最後に清算するよう義務付けられています。IBKRでは、弊社のリスクに対する見解がより保守的な場合には早めにポジションを決済することがあります。 対象となる資本には、CFDの現金および未実現のCFD損益(プラスおよびマイナス)が含まれます。CFD現金にはその他の銘柄用の必要証拠金は含まれませんのでご注意下さい。  

この計算は、CFDのポジションを建てる時点での委託証拠金に基づいて行われます。 CFD以外のポジションに適用される証拠金計算とは異なり、オープンポジションの価値が変わっても委託証拠金の金額は変わりません。

2.1.1取引例

口座に現金でEUR 2000があり、オープンポジションはありません。XYZのCFDを100枚、EUR 100の指値価格で購入を希望されています。CFDの初めの50枚が約定し、そのあと残りの50枚が約定します。ご利用可能な現金額が取引の約定と共に減っていきます:

 

現金

資本*

ポジション

価格

価値

未実現損益

IM

MM

利用可能な現金

MM違反

取引前

2000

2000

 

 

 

 

 

 

2000

 

取引後 1

2000

2000

50

100

5000

0

1000

500

1000

不可

取引後 2

2000

2000

100

100

10000

0

2000

1000

0

不可

 *資本は現金と評価損益の合計と同等です。

価格が110に上がります。現在の資本は3000ですが、利用可能な現金がまだ0のため新しいポジションを追加で建てることはできません。また、ESMAの規制により、IMおよびMMには変化はありません:

 

現金

資本

ポジション

価格

価値

未実現損益

IM

MM

利用可能な現金

MM違反

変化

2000

3000

100

110

11000

1000

2000

1000

0

不可

 価格がこのあと95に下がります。資本は1500に減りますが、必要となる1000以上なため、証拠金不足にはなりません:

 

現金

資本

ポジション

価格

価値

未実現損益

IM

MM

利用可能な現金

MM違反

変化

2000

1500

100

95

9500

(500)

2000

1000

0

不可

 価格がさらに85に下がり、証拠金不足が発生するため清算となります:

 

現金

資本

ポジション

価格

価値

未実現損益

IM

MM

利用可能な現金

MM違反

変化

2000

500

100

85

8500

(1500)

2000

1000

0

可能

 3 ネガティブ・エクイティ・プロテクション

ESMAの規制により、CFDに関連するお客様のご責任はCFD取引専用の資金に限定されます。株式や先物などその他の銘柄は、CFDの証拠金不足を解消するために清算することはできません。*

このためCFDとは関連のない資産は、CFD取引に伴うキャピタル・アット・リスクには含まれません。 

お客様がCFD取引にあてた現金以上の損害が発生した場合、弊社ではこの損失を切捨てします 

ネガティブ・エクイティ・プロテクションはIBKRにとって追加的なリスクとなるため、個人投資家のお客様にはオーバーナイトで保有されるCFDポジションに対し、追加で1%スプレッドをご請求させていただきます。CFD借入金利の詳細は、こちらよりご確認下さい。

*CFDの不足分の補填としてCFD以外のポジションを清算することはできませんが、CFD以外の不足分を補填するためにCFDのポジションを清算することは可能です。

 

証拠金のモニターと管理のためのツール

IBでは強制決済を避けるため、証拠金規制の遵守状況をリアルタイムでご提供する様々なツールや情報をご用意しております。これには以下が含まれます:

a.      口座ウィンドウ – 口座ウィンドウからは、口座で行われているアクティビティをリアルタイムで確認できます。 ポートフォリオ内の価格の変動すべてを反映する主要な値を表示します。 これには口座残高(現金、流動性資産価値、資産貸付価格)、必要証拠金(現在、未来、オーバーナイト、ならびに満期後)、取引に利用可能な残高( 取引可能余力および証拠金余力)が含まれます。
 
b.      注文のプレビュー/証拠金のチェック – 注文を発注する前に、約定した場合の必要証拠金への影響を確認することができます。 詳細は、KB644をご参照下さい。
 
c.       お知らせ – 口座の証拠金クッショが10%になり証拠金不足が近づくと、TWS bulletinまたはメールにてIBよりお知らせをお送り致します。 証拠金に関するアラートは証拠金クッションに基づいて自分で作成することもできます。証拠金アラートはトリガーされると、メールやテキストメッセージ、TWSのポップアップ・メッセージ、行の点滅、または音声アラームを発信します。
 
d.      レポート – 主要な証拠金残高を反映する毎日の証拠金レポートが、アカウント・マネジメントよりご利用可能です。ポートフォリオ・マージン口座の場合には、有価証券のクラスによって証拠金が分類されます。 
 
弊社ではまた、「最後に強制決済」機能をTWSの口座ウィンドウよりご提供しております。この機能を利用すると、証拠金不足が発生した際、最後まで強制決済を避けたいポジションを指定することができます。 このようなリクエストはベストエフォートベースでお受け致しますが、口座のポジションやマーケットの状況によってはリクエストが現実的でない場合があります。このため弊社では、最適と思われる順番で強制決済を行う権利を有します。

リスクベースの証拠金について

  LLCのリスクベース証拠金(ポートフォリオ・マージン)  LLC以外のリスクベース証拠金
委託に必要となる価値$110,000 適用 不適用
証拠金取引のための最低資本 USD 100,000 IB-HK: USD 2,000
IB-AU: AUD 2,000
IB-LUX、IB-IE、およびIB-CE: EUR 2,000
IB-SG: SGD 2,000
 
オプション取引のための完全許可 適用 不適用
PDT         適用 不適用
ストレステスト 適用 適用
Dynamic House Scanning Charges (TOMS) ¹ 適用 適用
オプション・インプライド・ボラティリティ(IV)変化  適用 適用
$0.375にコントラクト1枚あたり最低指数をかけて計算(ポートフォリオ・マージン対象商品のみに適用) 適用 適用
委託証拠金が維持証拠金の110%(米国有価証券のみ) 適用 適用
委託証拠金が維持証拠金の125%(米国有価証券のみ) 適用 適用
極端な価格スキャン 適用 適用
ラージ・ポジション・チャージ(株式発行数の1%以上)  適用 適用
清算日(1日の平均取引量に対してポジションが大きく、これによって必要となる委託証拠金が高くなる可能性がある場合) 適用 適用
グローバル・コンセントレーション・チャージ(最もリスクの高いポジション2つに+/-30%のストレステスト、残りの資産には+/-5%) 適用 適用
小型株用の単元株証拠金取引方法(5億USドルの時価総額を反映する価格変動をシミュレートするストレステスト)² 適用 適用
中国における株式用の単元株証拠金取引方法(15億USドルの時価総額を反映する価格変動をシミュレートするストレステスト)² 適用 適用
デフォルトの単元株証拠金取引方法(+30%および-25%の価格変動をシミュレートするストレステスト)² 適用 適用
香港不動産銘柄用の単元株証拠金取引方法(+/-50%のストレステスト)² 適用 適用

1  「Dynamic House Scanning Charge」は、特定の取引所のみ利用可能です(アジアの取引所およびMEXDER)
2  各株式とそのデリバティブ商品をストレステストにかけて、予測としての損失を計算します。上記のシナリオで最も大きな損失を予測する株式(およびそのデリバティブ商品)の必要証拠金を、本来のポートフォリオの必要証拠金の合計額と比較し、いずれか大きい方をポートフォリオの必要証拠金とします。
 

 

低位株の集中ポジション

低位株の集中ポジションを保有する口座の必要証拠金は、以下のようになります:

  • 現在実施されている証拠金計算の後、代替的なストレステストが考慮されます。各株式とそのデリバティブ商品は、資本金が5億ドル減少することを反映した価格の変動をシミュレートするストレステストの対象となります(例:時価総額が20億ドルの株式の場合には25%、時価総額が15億ドルの株式の場合には30%など)。時価総額が5億ドル以下の株式は、価格が0ドルに下落したものとしてストレステストの対象となります。
  • 資本金が5億ドル減少することを仮定して最大損失を予測する株式の場合、この損失をポートフォリオ全体に対して前述の掲載に基づいて指定される委託証拠金と比較し、大きい場合には委託証拠金とします。
  • 委託証拠金が引き上げられる場合、この株式とそのデリバティブ商品の維持証拠金は、ポートフォリオ全体の委託証拠金の90%まで引き上げられます。

米国ブローカーが保有する外国株式の信用取引

IB LLCは、お客様の証券取引を円滑に行うことを目的とし、米国証券取引委員会(SEC)に登録される米国のブローカーディーラーとして、信用拡大や取引の預託に関連する様々な規制の対象となります。外国株式の場合(発行体が米国外)、連邦準備理事会が定期的に公表する外国信用銘柄リストに掲載されるもの、もしくはSECルール15c3-1、またはSECノーアクションレターに基づき、「Ready market」があるとみなされるものに対し、Reg T.は米国ブローカーが信用取引を行うことを許可しています。

2012年11月以前の「Ready market」には、現在、FTSE World Indexとして知られる外国発行体の外国株式が含まれるものとみなされていました。この定義は1993年のSECノーアクションレターに基づいて、米国内に証券の「Ready market」がなくても、これに該当する外国市場では容易に転売が可能であることを前提としていました。 2012年11月、SECは補足のノーアクションレター(www.sec.gov/divisions/marketreg/mr-noaction/2012/finra-112812.pdf)を発行し、以下の4つの条件を満たしている場合には「Ready market」があるとする外国株式の枠を、FTSE World Indexに上場されないものにも拡大しました:

 

1. 株式が、FTSE World Indexに認識される国の外国取引所に上場され、少なくとも過去90日間取引されていること

2. 外国の上場取引所が提供する証券の毎日のビッド、アスク、ならびに終値のクオートが、電子クオートシステム経由で米国のブローカーに継続的に提供されていること

3. 上場取引所における株式の直近20営業日の1日の売上高の中央値が、100,000株以上または$500,000(コンピューター・ブローカーによって購入される株式は抜かし)以上であること

4. 有価証券の株式における制限のない時価総額の合計が、過去10営業日の間、毎日5億ドルを超えていること

注意: 以前に上記の条件を満たしていた有価証券が条件を満たさなくなった場合、ブローカーには5営業日の時間が与えられますが、これを過ぎると証券は「Ready market」ではないものとみなされ、信用取引ができないものとして取り扱われます。

上記の条件を満たさない外国株式は信用取引ができないものとして扱われるため、貸出価値がありません。ノーアクションレターに関連し、外国株式にオプションは含まれません。

Why does my Account Window display a margin requirement when all positions are long and fully paid?

IBKR will calculate and display a margin requirement on the entire portfolio of positions held in an account even if the account holder has paid for the positions in full and is not borrowing any funds to support them. This is necessary in order to compute the Available Funds (Equity with Loan Value - Initial Margin Requirement) on hand to support any subsequent trade activity.

証拠金計算方法の概要

イントロダクション

ポジションに必要となる証拠金の計算方法は主に、以下の3つの要因に決定されます:
 
1.      商品のタイプ
2.      商品が上場される取引所および/またはキャリングブローカーの主要な規制当局によるルール
3.      IBKRによる必要条件
 
計算方法は様々ありますが、基本的にはルールベースかリスクベースのどちらかに分類されます。ルールベースの方法では類似した商品に対し、一般的に均一した証拠金率を想定します。商品間でのオフセットはなく、デリバティブ商品はその原資産と同じ様に考慮されます。このため計算や実行はしやすくなっていますが、銘柄の過去のパフォーマンスのリスクを誇張することや過小することが頻繁にあります。ルールベース方の一般的な例には、米国のReg. T 条件があります。
 
これに対しリスクベースの方法では、商品の過去のパフォーマンスを反映させる証拠金の適用を試みます。商品間のオフセットもいくらか認識され、数学的な価格モデルを使用してデリバティブ商品の非線形リスクのモデルを作成します。 これらの方法は直感的ではありますが、クライアントには再現しにくい計算が含まれています。 また、証拠金は市場の状況に基づいているぶん、素早くかつ相当な変動の対象になます。リスクベースの方法には、TIMSおよびSPANが含まれます。
 
方法がルールベースかリスクベースかに関わらず、ほとんどのブローカーは、自身の見解によるエクスポージャーが基本的な証拠金を満たすだけのエクスポージャーより大きいと見る場合、法廷および基本要件を満たす以上の独自のハウスマージンを適用します。最も共通的なリスクベースやルールベースの方法の概要は、以下のようになります。
 
方法に関する概要
  
リスクベース
a.      ポートフォリオ・マージン(TIMS) –「Theoretical Intermarket Margin System」またはTIMSは、オプション清算会社(OCC)による作成のリスクベース方です。価格の変動を想定してポジションを再評価する仮定の市場シナリオに基づいてポートフォリオの価値を計算します。 この方法はオプションの再評価にオプション価格設定のモデルを使用しています。OCCシナリオは、極端な市場の変化や集中ポジション、オプションのインプライドボラティリティの変化などの追加リスクを捉える幾つかの独自のシナリオによって補強されています。また、有価証券によっては(Pink Sheet、OTCBB、小型株など)証拠金が変わらないこともあります。シナリオごとに想定のポートフォリオ価値が指定されたら、損失が最大に想定されるものが必要証拠金になります。
 
TIMS方の適用が対象となるポジションには、米国株、ETF、オプション、個別株先物、ならびにSECによる「Ready market」テストを達成する非米国株およびオプションが含まれます。
 
この方法はルールベースに比べかなり複雑な計算の組み合わせを使用するため、リスクのモデルがより正確となり、またより高いレバレッジを提供する傾向があります。 強化されているレバレッジの提供能力と要件が変動して市場環境の変化に素早く対応する能力があることを考慮して高度な投資家を対象としており、初期投資には$110,000、また維持にあたって$100,000の自己資本が必要となります。 この方法に基づく株式の必要証拠金は一般的に15%から30%の範囲となり、過去のボラティリティが低く、オプションヘッジを採用する傾向のある、高度に分散された株式グループを含めるポートフォリオにより良い条件が適用されます。
 
b.       SPAN – 「Standard Portfolio Analysis of Risk」またはSPANは、先物と先物オプションの証拠金用にデザインされた、Chicago Mercantile Exchange(CME)作成のリスクベース方です。 SPANはTIMSと同様に、原資産の価格変動とオプションのインプライドボラティリティの変動を想定し、仮定の市場シナリオに基づいてポートフォリオの価値を計算して必要証拠金を決定します。 IBKRはこれにおいても、極端な値動きとそのような値動きが深刻なアウト・オブ・ザ・マネーのオプションに与える特別な影響を考慮した独自のシナリオを前提に含めます。損失が最大に想定されるシナリオが必要証拠金になります。 SPAN証拠金のシステムに関する詳細は、KB563をご参照下さい。
 
ルールベース
a.      Reg. T – 米国の中央銀行、米国連邦準備制度理事会では、金融システムの安定性の維持および金融市場におけるシステミックリスクの阻止に対する責任を有し、 ブローカーディーラーが、証拠金で有価証券を購入するために資金の借入れをする顧客に対して信用貸しする金額を規制することによって、部分的にこれを履行します。 
 
これは一般的にReg. Tとして知られ、マージン口座の設立と、特定の有価証券取引に対して委託証拠金と支払ルールを課すRegulation Tによって行われます。 例えば株式の購入の場合、Reg. Tでは現在、購入額の50%を委託証拠金として顧客から必要とし、残りの50%はブローカーがクレジットや融資として提供すること許可しています。 例えば、$1,000の価値がある有価証券を購入しようとしている口座保有者は$500を入金し、$500を借入れすることができます。
 
Reg. Tは委託証拠金と維持証拠金の設定のみ行い、この後に継続してポジションを保有するにあたって必要となる金額は取引所のルールによって設定されます(株式の場合は25%)。Reg. Tはまた、SECの承認が必要となる上場取引所の管轄となるため、有価証券オプションのための必要証拠金の設定は行いません。Reg.T口座に保有されるオプションは、ショートポジションが株式同様に扱われ、スプレッド取引に対して証拠金軽減が提供されるルールベース方の対象にもなります。 また、対象となるポートフォリオ・マージン口座に保有されるポジションは、Reg. T.の免除となります。 

 

詳細の参照先

証拠金に関する主要な定義

証拠金のモニターと管理のためのツール

購買力の決定の仕方

IBKRから借入れがあるかどうかの判断の仕方

資金の借入れをしていない場合でも必要証拠金の計算とレポートが行われるのはなぜですか?

IRA口座での証拠金取引

SMAとその機能

購買力の決定の仕方

購買力とは、追加の資金を証券口座に入金することなく、口座で購入が可能な有価証券のドルでの価値を測定するものです。定義上、ブローカーから借入れた資金で有価証券の購入はできず全額を支払う必要のあるキャッシュ口座の場合、購買力は決済済みの現金額と同じになります。例えば口座に$10,000の現金が保有されている場合には、$10,000までの株式を購入することができます。

マージン口座の場合、現金およびすでに口座に保有されている株式の価値を担保に、ブローカーの提供するレバレッジを利用して購買力を高めることができます。レバレッジの額は、口座がReg.Tマージン口座であるか、またはポートフォリオ・マージン口座であるかによって変わります。例えば、Reg. T口座に現金で$10,000保有されている場合、$20,000の有価証券を購入してオーバーナイトで保有することができ、これはReg. Tの委託証拠金が50%、つまり購買力が2:1(1/.50)になるためです。同様に、Reg. T口座に現金で$10,000保有されている場合、$40,000の有価証券を購入して日中ベースで保有することができます。これは、 IBにおけるデフォルトの日中維持証拠金が25%、つまり購買力が4:1(1/.25)になるためです。

ポートフォリオ・マージン口座の場合には、より高いレバレッジを利用できますが、口座名からも分かるように金額はポートフォリオの内容に左右されます。この場合には個別の株式に必要となる証拠金(委託=維持)は通常、15% - 30%の範囲になり、購買力は6.67 – 3.33:1となります。この方法による証拠金率は、それぞれの株式の変動率や集中度などのリスク要因を考慮して日々変動するため、変動率の低い株式からなり、かつ分散されたポートフォリオが最も有利な証拠金の待遇を受ける傾向にあります。

上記の現金の例に加え、有価証券の貸付価格およびその購入のために借入れた資金(該当する場合)の金額によっては、マージン口座の有価証券に購買力が提供されることがあります。支払が完全に済んでいる(証拠金の借入れがない)$10,000の有価証券を保有する口座を例にとってみます。Reg. Tの委託証拠金50%を利用して、有価証券の貸付価格が$5,000(= $10,000 *(1 - 0.50))となり、購買力が2:1となる同じ委託証拠金を利用すると、有価証券を追加で $10,000分購入してオーバーナイトで保有することができます。同様に、$10,000の有価証券と$1,000の証拠金ローン(純決済価値が$9,000)を保有する口座の貸付価値の残高は$4,000になり、これを利用してさらに$8,000の有価証券を購入して、オーバーナイトで保有することができます。ポートフォリオ・マージン口座も原則として同じ様に扱われますが、購買力のレベルが異なることがあります。

また、購買力の概念は株式、債券、ファンド、FOREXの購入に適用されますが、デリバティブ商品には適用されません。有価証券のデリバティブ商品(ショートオプションや個別株先物など)のほとんどは資産ではなく偶発債務であり、ロングオプションは資産ではあるものの短期的なものであるため消耗品とみなされ、一般的には貸付価値がありません。このためショートオプションに必要となる証拠金は、オプションプレミアムの価値の割合に基づくものではなく、オプションが割り当てられたものと見て(Reg.Tの場合)原資産となる株式、または市場の不利な変化を想定した場合のオプションの再購入費を見積もって(ポートフォリオ・マージンの場合)決定されます。

証拠金に関する主要な定義

概観: 

以下は、より一般的に使用される証拠金用語のリストになります:

資産貸付価格(ELV) – 有価証券のポジションを建てるまたは維持するにあたり、クライアントに必要な資産があるかどうかを決定する基礎となります。現金 + 株式価値 + 債券価値 + 投資信託価値 + ヨーロッパおよびアジアオプション価値(先物の区分に保有される米国有価証券&先物オプションの市場価値は除く)に同等します。 

 
 
取引可能余力(ELV – 委託証拠金) – 資産貸付価格から委託証拠金を引いたものです。
 
 
証拠金余力(ELV – 維持証拠金) – 資産貸付価格から維持証拠金を引いたものです。
 
 
委託証拠金 - 新しい有価証券の購入にあたり、投資家が現金で支払う必要のある金額です。米国株式の場合には、Reg. Tによって指定され、現在は50%です。(Reg. T委託証拠金)IBではリアルタイムで証拠金の計算を行いますが、Reg. Tは一日の終わりに施行となるため、IBでは必要となる委託証拠金の確認を通常50%以下になりますが取引時に行います。(IB委託証拠金) 
 
 
維持証拠金 – ポジションを継続して保有するにあたって必要となる資産の金額です。米国ではSECの承認の下、有価証券の取引に必要となる維持証拠金は、上場取引所が指定します。  取引所による株式のロングポジション用の維持証拠金は現在25%に設定されていますが、株価の設定が低いまたは激しい価格変動の対象になると見られる場合には特に、これを上回る維持証拠金がブローカーによって設定されることが頻繁にあります。  取引所による株式のショートポジション用の維持証拠金は現在30%に設定されています。
 
 
流動性資産価値(NLV) – 証券口座の場合、現金価値 + 株式価値 + オプション価値 + 債券価値 + ファンド価値の合計になります。コモディティ口座の場合、現金価値 + コモディティオプション価値の合計になります。 
 
ソフト・エッジ・マージン(SEM) – 取引日の間に口座の資産貸付価格が維持証拠金の少なくとも90%になった場合、米国株は米国東部標準時における15:45(市場終了時間15分前、市場終了時間前、決済時間終了15分前、またはReg. T施行開始時のいずれか一番早いもの)まで強制決済の対象にはなりませんが、この時点で維持証拠金の必要額を満たす必要があります。米国株のSEM開始時間は米国東部標準時における09:30となり、その他の商品の場合は、市場開始時(複数に上場される場合には一番遅いもの)、または決済時間開始時のいずれか遅い方になります。  

 

購買力 - 追加の資金を入金することなく、口座で購入が可能な有価証券のドルでの最大額です。  キャッシュ口座の場合、ELVまたは前日のELVから委託証拠金を引いた額のいずれか低い方になります。  マージン口座の場合、取引可能余力 * 4(25% の維持証拠金の逆数)になります。
 
Special Memorandum Account(SMA) – 株式や現金ではなく、Reg. Tの信用取引口座にある有価証券の時価が上昇した時に発生する信用枠のことです。  SMAは元の費用にかかる市場価格が上昇した場合に発生しますが、その後、市場価値が下降した場合には変化しません。  SMAが減少するのは有価証券を購入したり現金を引き出す場合のみであり、 SMAの使用に関する唯一の制限は、追加の購入や引出しによって口座が維持証拠金額の要件を下回らないことになります。また、現金の入金や配当があった場合、 SMAはドルごとに上昇します

 

有価証券口座内のポジション合計価値(GPV) – ロング株価の絶対値 + ショート株価 + ロングオプション価値 + ショートオプション価値 + ロングSSF想定元本 + ショートSSF想定元本 + ファンド価値。

 

口座に入金している間は強制決済を待ってもらうことはできますか?

概観: 

IBKRの証拠金順守にかかる方針では、口座に証拠金の違反や不足が発生している場合、送金やその他の入金を受付けることができません。 証拠金違反や不足が発生した場合、口座は即座に強制決済の対象となります。成行注文は自動で強制決済され、口座内のポジションは全て強制決済の対象となります。特定の市場状況によっては、不足の対処に手動の強制決済がより適していることがあります。

口座に入金または送金される資金は、それらがすべての適切な資金および銀行ルートを通過し、正式に口座に入金されるまではリスクの観点から考慮されません。強制決済のシステムは、証拠金違反や不足が発生し次第起動するようにプログラムされ、自動化されています。

プライムクライアントのための重要事項: 弊社以外での取引約定は、取引日における米国東部標準時における午後9時、または取引が報告され外部と確認照合される時点のどちらか遅い方まで、証拠金目的で適格と考慮されないため、外部における約定はリアルタイムの不足を解消する手段にはなりません。また、満期の近づくオプションを満期日に取引することにより、報告の遅延や間違いが発生し、不適切な証拠金計算や権利行使および割当てにつながることがあるためお勧め致しません。満期となるオプションを満期日に弊社以外でお取引される場合には、米国東部標準時における午後2:50までにFTPファイルの読み込みを行い、またご自身のリスクにて行っていただきますようお願い致します。

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