有価証券の新株申込の募集が実施される前日に当該有価証券を空売りする場合、この口座には募集条件によって特定されるレートで、募集対象となる有価証券のショートポジションが割り当てられることになります。
新株申込権が上場されない場合
新株申込権がショートになっているクライアントは、ロングホルダーが株主割当をリクエストした場合、これに対する義務が発生する可能性があります。募集される新株申込権の全てまたはその一部のショートポジションに基づく口座への潜在的な義務、ならびに予約過多の割当てに注意する必要があります。義務として問われる場合、必要となる株式の引渡しが可能であるよう、口座をモニターして下さい。
IBでは、株主割当の申込締め切り後まで、口座に対して義務が発生するかどうか知ることができません。
新株申込権が上場される場合
新株申込権がショートになっているクライアントは、弊社のトレーダー・ワークステーションまたはWebTraderより、ポジションの決済注文を発注することができます。注文発注によってポジションの決済ができない場合には、弊社が代行として決済取引を行うよう、IBトレードデスクまでお電話にてご連絡下さい。
弊社にて、新株申込権に対する締切日を設定します。締切日は、必ずではありませんが通常、以下の様に設定されます:
(外部での手続き締切日) - (取引所の決済期間 + 1) 営業日
具体例
米国において外部手続き締め切りが木曜日となる新株予約募集は、通常以下のように締切日が指定されます:
木曜日 - (3営業日 + 1) = 前の金曜日
弊社では、残っているすべてのショートポジションを締切日に決済するようベストエフォートベースで試みます。(通常の手数料が適用されます)弊社ではこういった決済取引の日次や価格、また可能性の保証は致しません。残っているショートポジションの決済ができず、ロングホルダーが株主割当をリクエストした場合、関連する義務に対する責任はお客様のものとなります。
残っているショートポジションの決済注文が約定すると、決済が行われたことをお知らせする通知が口座保有者のお客様に送信されます。弊社ではできるだけ早くお口座に決済取引を反映します。通知が適時に送信されない場合、弊社では責任を負いかねますのでご了承下さい。お客様が決済の状況について弊社に確認することなく、弊社における決済日後にショートポジションを決済することにした場合、この結果、口座の新株申込権のポジションがロングになることがあります。